【レポート】中1オーストラリア単独留学①限界を超える力(1〜2週目)

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現地校1週目。新しい制服・学校・友達・自分用 PC、どんな生活になるかな。初日は臆することなく、堂々と教室へはいっていきました。

すっかりご無沙汰しておりますが、お元気ですか?ニュースレターを読んでくださった皆さんには
この数ヶ月のことも少しご紹介しています。

発信リクエストをいただいていたにもかかわらず、すっかりお待たせしまいました。長男が中学1年生の1学期の途中からオーストラリアの中学校に通うことになりました。発信の影響が強すぎると感じ、リアルなやりとりができるコンサル・ツアーなどに特化して夏を過ごしました。

(プラベート公開のリクエストが多かったため、慎重にやってきましたが、そろそろこのあたりが限界かな〜と思っています。)

単独留学・ホームスティなので、準備・スタートアップサポートがとても重要で、安心した生活を送り学びの環境を整えるために様々な交渉を続け、現地で遠隔サポートしながら、調整することにおよそ2ヶ月かかりました。

その期間にオーストラリアスクールツアー2017も開催。現地教育期間の度重なる変更の中での開催となったため、今年の開催は大変ハードルが高く、最後は成功したことが奇跡だったと一人感じていた中、参加された方から、「唯一無二の価値、またたくさんの宝物を受け取ることができました。」と嬉しい声をいただき本当にまた開催できてよかった〜ほっと胸をなでおろしました。

長男の中学留学とともに、皆様の今後の道を考え、実は2ヶ月間リサーチも重ねましたが、すべての方にオススメできる楽な道ではないことを改めて痛感しました。オーストラリアの教育費・生活費も大変高くなっていますし、英語力・交渉力・異文化理解力・親子ともにメンタリティー・サポートチーム・本人の覚悟や適応能力・学校の受け入れ体制・現地のネットワーク・問題解決力・思考力・プラン力など、様々な環境とスキルが噛み合ってはじめて実現できます。

私自身も今回は、交渉ごとが多く、意見を交わし新たなアイディアを提案することでやっと解決できたという場面が多々あり、「多様な価値観を受け入れる」と一言でいっても簡単なことではないと改めて痛感することになりました。

まずはパパとお別れ。覚悟を決めます。まずは10週間(1学期のみ)通い、それから帰国するか残るかを決める予定でしたが、長期滞在に備えて、長男スーツケースの半分は日本食や日本語の本・教科書などが中身。

また、これを長期留学中コンスタントにやっていかなくてはなりません。短期留学とは少し違うスキルや覚悟が必要とされますし、中学留学は成功例ばかりではなく、失敗例もあり、人格形成にプラスにもなる得る反面、マイナスにもなり得ます。リスクはあるけれども、得るものも大きいという不安定な多感な時期ですが、でも、質の高い刺激をうければ、未来に大きくプラスに影響する時期でもあります。

短期留学や、ちょっと体験、ちょっと英語環境に身を置きに・・・という留学でしたら、どんどん留学機会も増えていいますし、チャレンジしないよりしたほうがいいと思います。ですが、アイデンティティーや個性を育むこと、将来を長期的に捉え、目的を明確に見据えた上でプランする留学は、かなりの微調整が必要になってきます。

テーマごとに分けて、今後少しずつご紹介していく予定です。まずはこのテーマ!

1) グリット&適応力=限界を超える力

はじめの一ヶ月は、通常受け入れてもらえない特別な対応として、インターナショナルスクールではなく、オーストラリア人の現地生徒が通うクラスにはいり、英語・日本語・科学・社会・建築・音楽・ダンス・体育などの授業を受け入れ、様子をみました。

<留学スタートアップ>

はじめの1〜2ヶ月は、帰国前の準備とあわせて、留学スタートアップの時期。私は、長期滞在も覚悟で、キッチン付きOne Bedroomの一部屋を念のため3ヶ月で賃貸契約。簡単な生活ができるくらいのものは整っていますが、ベットリネン・食料・ドライヤー・石鹸・タオルなど、生活用品は買い出しました。

<はじめの一週間は整える時間。一緒に。>

はじめの1週間は、制服・教科書購入をしたり、私が学校の送迎をし、先生とコミュニケーションをとり、本人が学校に慣れ、調整する時期だと捉え、長男・次男3人で1週間ともに過ごし心の準備をさせました。 (ただ、本人は緊張というものをしないので、これがいい方向にも悪い方向にも流れることがあり、このあたりの「今回の留学は今までの1ヶ月の親子留学とは違い、未来に影響するから真剣に」の調整が大変でした。)

中1から、勉強も難しくなりますし、広大なキャンパスで教科ごとに専門のビルがあるので、テキパキ移動もしなくてはなりません。何度も指定のユニフォームを間違えてしまったり、忘れ物をしたりしながら、学んでいきます。

この時点で、通常は英語力があるないに問わず、異文化やキャンパスのダイナミックさに圧倒され、不安になり、自信を失う生徒も多いのですが、長所でもあり短所でもあるのですが、長男はそのあたりはタフです!友達もすぐにでき、つたない英語でも堂々とコミュニケーション。ですが、学年の途中から授業についていくことはやはり大変で私でもランチづくりと、事務手続きと、備品購入と、宿題のサポートをこなし、毎日ぐったり疲れていました。長男が建築の授業が大好きだったこと、適応力があることで助かりました。

<2週目から長男一人ホームスティファミリー宅へお引越し>

2週目から、ホームステイへ長男が単独でお引越し。車で5分の距離です。次男と離れて暮らすこと、新しい環境での勉強・生活・友人・家族・食事。長男がまずはルーティンになれることが大変重要です。特に、実は兄弟が離れるということが、想像以上の負担で、大変辛いものでした。

私は、生活を整えること(契約関係・通信・食事)、ルイの様子を学校とホームステイから毎日聞くこと、遠隔コンサルの仕事、OZツアーのミーティング、3ヶ月で期限が切れるVISAのあと、どうするかのリサーチ、足りない学校の備品買い出し、日本のパートナーとのコミュニケーションなど。

やることが多すぎて、大変疲れてしまい、うっかり夜中に沸騰したお湯で火傷をしました。

新しく生活を整えるとはそれ自体とても大変なものですが、家族が3箇所に離れたことや、兄弟同士がとても寂しがっている姿をみた2週目は、胸が痛み、長期単独留学の決断を一瞬疑い、改めて今後の教育プランを夫婦で話し合うことになりました。

<本当にこの選択で正しいかを見直す>

1〜3週目の時点で、決断したことを遂行できるか、単独長期滞在に備えられるか。

今まで培ってきたグリット(やり抜く力)と適応能力が、問われます。そして、この力は、どんな特徴をもつお子様にも、大人にも、「成功の秘訣」として「極上の価値のある力」と世界の研究結果としても科学的に証明されています。 (研究結果の論文データ

グローバル育児®のヴィジョンである10の力の中では
1・2・8・9・10にある
「自分を信じ、軸をもち、フレシブルに自分の道を創り、限界を超える力」
です。

この非認知能力(特徴・キャラクター)が、人生の成功において極めて重要なのです。

離れて一週間後、週末にやっと3人で会えたとき
長男はスカイプでは何も言っていなかったのに
「僕だって寂しいんだよ、ノア(弟)のことが大好きなんだよ〜!」
と、弟をハグ。

涙がでてしまいました。
単独留学は正直、様々なハプニングがおこります。準備や体験が不十分なまま、安易に単独留学することはオススメできないと、まずは今回の長男の留学体験を通してでた結論です。

子供のことをよく知った上で、あらゆる環境を自力で整えることができるご家庭でなければ、やはり明確な目的があったとしても12歳ではリスクが高いという現実があります。

それでも我が家は将来チャレンジ!という方は、別途ご相談くださいね。

多様な価値観に揉まれながら強くなりますが、楽な道ではありません。

将来ボーダレス社会にさらになっていくことを考えると、より子供達の「限界を超える力」はどんなことが将来おこっても、生きる力となってくれることは間違いありません!

現地で遠隔サポート

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以下、半分くらいは公開したいと思っている
忘備録としてまとめていく予定の内容です。

(Junior English International Courseや、マスター合宿、コンサル、コーデ育成にてシェアしていきます)

これは知りたいという内容、あるいは先に読みたいという内容がある方は、リクエストWelcome〜♪

2) ダイバーシティーでおこる摩擦

3) 12歳以降との子供との距離(肌・手・目・心)

4) 留学の成功と失敗の分かれ目

5) 何が目的でヴィジョンなのか

6)  本物の英語力とは、なぜ国語力なのか?
(4技能といわれるわけ)
読むとは?
書くとは?
聴くとは?
話すとは?

7) 科学と愛のバランス

8) ささやかなことが違いをおこす

9) これからの日本の教育の成功にかかせない人

10)  一流の方達が、知りたがっていること

11)  スペシャルニーズのある子供達のサポート(脳の偉大さ)

12)  反応と継続の重要さ

13)  英語のテスト

14)  人として一番大切なことは、軸と軸を重ねてつくっていくコミュニケーション
(愛・会話・人気・家族・優しさ・豊かさ)