【欧米と日本の教育の違い】自立するためのキーワード”Consequence”とは?~Podcast Vol46 How can you become independent and spontaneous?

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長男12歳の単独留学中のホームステイファミリーやお友達とHalloween!

🎃 Happy Halloween!

今日は、どんな場所で、どんな時間帯に、
どんな気持ちでこのメッセージを読んでくださっていますか?

私は、長男の学校(欧米カレンダー)がオータムホリデイを終えて、
また少しずつ仕事の時間を取り戻しながら過ごしています。

次男の学校は日本のカレンダーなので、
週末にはお庭でBBQをしたり、映画を観に行ったり、
バイリンガルの親子とランチをしたりと、
遠出をせずに「日常の中の小さな幸せ」を楽しみました。

住んでいる場所、職業、年齢、家族構成、結婚の有無、
価値観や描いているヴィジョン、
みんなそれぞれのステージですが、共通点は「しわあせ」になりたいという気持ち。

日々いただくメッセージを拝見していると、
お届けしたいテーマがどんどん湧いてきます。

いただく質問やリクエストを整理してみると、
多くの方の関心は大きく4つのカテゴリーに分かれます。

いただいているメッセージのテーマは
「100年生きる時代の人生の中でも4つのカテゴリー」に大きく分けられるかなと思います。
 

1 グローバル育児®︎ (進路・生きた英語力・個性を育む)

2 ダーバーシティーコミュニケーション
(プレゼン・人間関係・パートナーシップ・ディベート) 

3 心の持ち方・感情コントロール法と「精神的・時間的な余裕の作り方」

4 キャリア・ビジネス・マネーなどの「経済的豊かさと自己実現 」

そして、このすべての軸にあるのが、
「アイデンティティー=自分軸」 です。

今回のテーマは、皆さんから多くいただく質問、
「欧米と日本の教育の違いは何ですか?」
という、とても深い問いから始まりました。

そこで今日は、

〜自立するために必要な”Consequence”とは〜

というテーマを掘り下げていきたいと思います。

これは、日本人がグローバルマインドを育むうえで欠かせない考え方。
私自身、欧米の教育を知らなかったら、
きっと息子たちの育児にずいぶん悩んでいたと思います。

教育の大きな違いをシンプルに言うと、

✔️ 日本は協調性を大切にする集団的な教育

✔️ 欧米では個人にフォーカスをした教育

どちらが良い・悪いではなく、それぞれにメリットと課題があります。

たとえば、
日本の教育には「人を大切にする協調性」を育む素晴らしさがあります。

  • 体育祭の組体操

  • チーム競技

  • 生徒が自ら掃除をする文化

  • バランスの取れた給食(美味しくて、ヘルシーで、安い!)

これらは、世界的に見ても本当に素晴らしい教育文化です。

一方で、欧米では「自分は何者か?」を考え、表現する機会が多く、
“Identity(自己認識)” の探究が教育の中心にあります。

ただし、日本では「自分の意見を言う」「目立つ」「違うことをする」ことが
まだ少し難しい雰囲気もあります。
そのため、個性や創造性を最大限に発揮できる環境づくりは、
これからの課題の一つだと感じます。


15歳の長男は、12歳で国際バカロレアの学校に転校しました。
日本の小学校でしっかりとした基礎を学べていたおかげで、
日本人としての文化的な背景や日本語力のベースができていたのは大きな財産です。

そして今は、エッセイで
「人はどのようにアイデンティティーを築いていくのか」
というテーマに取り組んでいます。

近いうちに「英語でエッセイを書く方法」も
Podcastでご紹介できたらと思っています。

さて、今日のキーワード “Consequence”。
欧米の教育環境や子育てでは、この言葉が頻繁に聞こえてきます。

辞書では、

(続いて起こる、または必然的な)
結果・成り行き・帰結・因果関係
と書かれています。

似た言葉に “Result” がありますが、
Result は「試験や試合などの結果」など、
“Outcome(結果そのもの)” を指すのに対して、

Consequence は “Cause and Effect(原因と結果のつながり)” に重きがある
という違いがあります。


例えば子育てでは、

What was the consequence of that action?
その行動の結果、何が起きたと思う?

と問いかけることで、
子ども自身が「行動と結果の関係」を考えるきっかけになります。


私も欧米の先生に、

“How do you teach consequences at home?”
と尋ねられたことがあります。

その時に改めて感じたのは、
日本では「転ばないように」「失敗しないように」と
大人が先回りしすぎる傾向があるということ。

でも、失敗も学びの一部。
自分の行動の結果を自分で体験してこそ、
本当の主体性が育ちます。


ビジネスの場でも同じです。

✔️ 成果報酬やコミッション制
✔️ 新しいアイディアを評価する人事制度

といった仕組みは、
Consequence(行動の結果)を体験するための良い例です。


育児でも、たとえば
親が先回りして忘れ物を防いであげると、
子どもは「準備をしなくても大丈夫」という誤った因果関係を学んでしまいます。

でも一度「困る」経験をすれば、
「自分で準備する大切さ」を身をもって理解できます。


短期的な結果(宿題をしなかった → 怒られる)ということではなく、
長期的な結果(学びのチャンスを失う → 将来の選択肢が狭まる)を伝えることが大切です。

子どもが自分で、

「何のためにそれをするのか?」
を考えられるように導いていくのが
“Consequence教育”です。

重要なのは、罰やご褒美ではなく、「因果の理解」を育てることです。
人からの評価ではなく、自分の中の〜納得感〜で動けるようになると、
人生のあらゆる場面で主体的に選択できるようになります。


すべての行動には Consequence(結果)があります。
でも、後戻りできることなら、失敗も貴重な学びのチャンスとなります。
一方で、後戻りできない重大なリスクがある場合、それをあらかじめ見抜き、
親やリーダーがしっかりサポートする。

それが、サユリセンスの目指す「バランスのとれた自立」です♡

失敗を恐れず、
考え、試し、体験しながら、
「自分で導き出せる力”」を育てていきましょう。


💬 Q) “Consequence” ・・・あなたはこのエピソードから、どんなアクションを起こしますか?

Have a lovely day💎

Love,
Sayuri

<思春期の参考エピソード>
🎧Podcast Vol149【English Book】胸がじんわりした思春期の子育てのロールモデル?
子供が悪いことをしてしまった時はどうしたらいい?
〜What to do when your child makes a mistake?

Love
Sayuri